最初タコ、最後クロダイ 2024年2月
天候好し、仕事なし、はやる気持ち、釣りに出る。
微力人力一人乗りの手漕ぎボート(リョウビ23型)。
沈まないという二重構造だが、ボート内に水が入ると漕いでも重くて進めないだろう。
魚津に5時着く、まだ真っ暗。
先着で誰かいる。Sさんだった。
まだ釣りに出てるのかい、元気そうで、よかった。
先日、ホタルイカがたくさん湧いたそうです。そうか、もうそんな時期だったんかい。
青物、アオリイカと、かなりでかいのがかかるとか。今年はまだらしい。いつの話や。
私の狙いは、「脂がのってテラテラの2月の黒鯛」、しかも入れ食いを期待していた。
いつも間にか、4,5人ほどもきて、浜からボートを出すようだ。
そしてなぜか、海に漕ぎだしたのは、私が一番だった。
夜明けの一投目は、何かが起こりそう!? と思うので、心が急いた。そりゃ急くやろ。
これだけ、穏やかな海だと、沖へ行って、まぐれのでかいやつをねらいたくもなる。
魚の鼻先に、エサ落としたら、そりゃ喰うで!
が、ここは、沈下したロープの残骸などが多いようで、根掛かりありあり注意多々。
初志の思い通り、団子で黒鯛、ダゴチン釣りをしようではないか と思う。
アンカーをおろすので、水深計にて18mを探す。なぜか18mにこだわる。
私のダゴチン仕掛けは、たいてい小さい重りを付ける。
関西?元祖ダゴチン釣りは、重りをつけないようだ。団子が割れて、ハリがフリーになると、穂先がフワッと解放され、そのあとに、パクッとくわえたアタリが出るわけ。短竿1.5m前後で糸をフリーにしての釣り ということで、すごく面白い。
なぜ糸をフリーにしてアタリが分かるのか、3~4年考えてました。重りを付けて糸をピンと張ってこそアタリが分かる! これが私の釣りの基本でした。
ようやく分かりました、水の中で、フリーになった糸は、直線的な動きに対しては、超敏感というか、アタリを正確に伝えるということでした。そういう糸を開発されるメーカーさんの努力もすごいし、釣り人の知恵もすごい。すごいは、縄文人かや?
私の場合は、重りの糸をハリスよりも長くして、団子の中に、ハリと重りを一緒に入れ、団子が割れる瞬間に、穂先が解放される という算段です。
オキアミが、すりつぶされたように返ってくるので、黒鯛だろう。黒鯛は来ているが、かからない、くわえたときのアタリがはっきりしない。
そんな状態をずっと続けたが、もう時間的にも団子も終わり(午前10時)。
団子をつけないで、投下してみた。下には、黒鯛はいる、エサ取り(フグなど)は遠巻きにしているのだろうか?
小さい重りはついているので、着底したら50cmほど糸を送り込んでフリーの状態を作ってみる。
そしたら、小刻みなアタリがきました。
さらにアタリがきます。さらに小刻みなアタリが。
ここで、ガッと合わせると、重い手ごたえ !
やった!
一気に竿先が水中へ。
そのまま耐える。8~10秒くらいか。
ふっと緩んだ、巻く。
はずれるなよ! 重い!
その後2回ほど、緩くなったので、ばらしたか と思ったが、かかっていた。
上げてくると、やっぱ黒鯛ですた。
タモ入れにモタモタしたけど、やった~!
最後の最後に、本命、嬉しい!
左の白くなっているのが、タコです。最初にモゾモゾと来ました、上げてくるとボートの底に貼りついて難儀、しばらくするとフーッと離れたのでなんとか取り込みました。
小デバ包丁は22cmなので、黒鯛は45cmくらい。ウロコは、浜でザッと落としました。
かつてTVでみた、伊武雅刀
氏の「白身魚のマース煮」(NHK今日の料理)を思い出し、手持ちの材料でやってみた。結局、昆布、ねぎ、焼き豆腐を入れた「潮汁」かな。あっさり薄味、昆布、塩の味が効いて好評でした。
タコは塩と酢でぬめりをよく取り、茹でまし。半分は、来訪された叔母さんに上げました。